昨日は鹿間裕行先生の韓氏意拳京都講習会。
拳学の初級クラスは、
運動に適した状態で立つことから、たとえば手を”挙げる””寄せる”という「意」によって身体がどう変化していくか、運動のなかでどう自然な調節が働くのか観てゆく、韓氏意拳が目的とするところを丁寧に解説されたのでした。
身体のコントロールは一切しない、運動に適した身体が自身で調整されていくのを把握する(状態を把握する、といわれる)のが韓氏意拳のコンセプトで、ほかのスポーツや身体操作とは一線を画すところです。ここが韓氏意拳の(むずかしいけど)魅力的なところだと改めて思いました。
体験された方がたいへん興味が湧き続けてみたいとのことで何よりでした。
久しぶりの養生功クラスは、健身功、行功、修身八式の一つ目までみっちりと進められました。こちらもコンセプトは初級クラスと同じです。
夜間の剣体研究会は、肘の安定を観るのにいい稽古として槍を想定した剣の扱いを紹介されました。
上段に構えた剣を手首の変化と身を低くすることで槍の攻撃に対応します。肘が安定しないと身(姿勢)が崩れてしまうことがよく分かる稽古でした。
後半は杖や素手での体捌きの稽古などをしました。
杖を相手の剣との接点に向かって押してしまうと手や腕に偏って力が入ってしまい、身体の前面だけになってしまうところを、"板につく" "しっぽ"などの言葉で背中側、剣の柄頭が参加して動けるような稽古をしました。
鹿間先生、ならびにご参加の皆様ありがとうございました。次回は7月17日(日)です。